2019年といえば、東京オリンピック…ではなく、ひと足先に「ラグビーワールドカップ」が9月20日から日本で開催されます。ラグビーワールドカップも4年に1度の開催だそうです。日本中が盛り上がって、気持ちも景気も良くなるといいですね!
こんにちは。ムーブエフコンサルティングの皆川真人です。
ラグビーといえば、何を思いつくでしょう?
私は、「スクラム」です(笑)。そう、屈強なラグビー選手が肩を組んで押し合う姿が想像できますよね。
「スクラム」といえば、もう1つ思いつく事があります。それは、ソフトウェア開発手法の1つです。
有名なソフトウェア開発手法といえば、前工程から後工程へ直線的に進むウォーターフォール型があります。対して、スクラムは「開発→レビュー→開発→レビュー」という形で反復的に開発を進める「アジャイル開発」に適した方式です。アジャイル開発は、スマホのアプリ開発などで用いられる手法で、聞いた事がある方も多いのではないでしょうか
スクラムの知識を体系化し、プロジェクトマネジメント標準を定義したSBOK™というガイドが出ています。プロジェクトマネジメント標準といえば、PMBOK®が有名ですが、SBOKはアジャイル開発に特化したものです。
ちなみに、スクラムは1986年に日本の野中郁次郎氏と竹内弘高氏が論文で発表した構想が元になっており、柔軟で自由度の高い開発手法という事でラグビーのスクラムに喩えて「Scrum(スクラム)」として紹介されました。
さて、中小企業診断士の私がなぜスクラムの話をしているかと言うと、最近「AI技術を活用したビジネスモデルの創造」というご支援をさせていただく機会があり、そのコンサルティングアプローチの過程において、スクラムによるプロジェクトマネジメント手法を取り入れているからです。
具体的には、PoC (Proof of Concept:概念実証) というフェーズがあり、「こういう事がAIで実現できれば新しいビジネスモデルができるかもしれない」という発想のもと、試作開発を繰り返し、ビジネスの実現性を高めていきます。
試作開発自体はIT部門の技術者の方や外部ベンダーが行うのですが、このプロセスで重要なのは、ビジネス部門や営業部門のライトパーソンを巻き込んで進める事です。こうする事で、ビジネス化の実現に向けた迅速な成果が期待できます。
日々の勉強や運動などにおいても、繰り返し反復(イテレーション)する事が、最も結果に対して迅速(アジャイル)な道なのかもしれません。
※「イテレーション」はスクラム手法における反復開発を表す用語です。ちなみに、1つの1つの反復開発の事を「スプリント」と呼びます。
AIのような最新IT技術の活用は、プロジェクトの進め方次第で、ビジネスへの応用可否に大きく影響します。
最新IT技術で貴社のビジネスを変革しませんか?
ムーブエフコンサルティング
代表 中小企業診断士 皆川 真人