先月、中国の南京に出張しました。なぜ南京にいるのか?は、守秘義務上お話できないのですが、一応仕事です^^;
こんにちは。ムーブエフコンサルティングの皆川真人です。
というわけで、今回は南京出張レポートです!
南京に出張した日(2019年2月17日)は、まだ春節の余韻が残っており、街のいたる所で「新年快乐(あけましておめでとう)」の文字が見られました。南京は古都として繁栄した都市なので古い中国様式の建造物が残っており、それらに正月ならではの装飾が施され、幻想的な雰囲気が感じられました。
さて、皆さんは「苏宁(Suning)」という企業をご存知でしょうか? 中核事業である家電量販店分野では中国トップシェアで、2009年に日本のラオックスを買収した企業です。最近ではデパート、スーパーマーケット、子供向け用品専門店、外食、ホテル、銀行など、幅広く多角化している巨大企業です。その苏宁の本社が南京にありまして、視察に行ってまいりました。
広大な敷地の上に数万人が働く巨大なオフィスビル群がある中に、デパートやスーパーマーケットが混在する苏宁の旗艦店があります。店内に入ってまず驚いたのが、先進的なデザインで、かつ非常に清潔感があった事です。実は、私が最後に中国に訪れたのは2012年でして、当時はCarrefourなどの外資のスーパーマーケットに入っても、あか抜けた感じはなく、お世辞にも清潔感はあまり感じられませんでした。時代の変化というものを、改めて感じた次第です。
しかし一番驚いたのは、スーパーマーケットでの決済シーンです。中国では微信支付(WeChat Pay)や支付宝(Alipay)によるQRコード決済が主流になっている話を聞いた事があるでしょうか? たしかに、タクシーに乗っても、食事をしても、多くの人がスマートフォンをかざして支払いを行っています。日本ではクレジットカードやICカード決済を多く見かけますが、最近では話題のPayPayなどのQRコード決済も普及されつつあります。
ところが、ここ苏宁のスーパーマーケットでは、なんと「顔決済」が導入されているのです! 決済マシンのカメラに自分の顔を映すと、1~2秒で支払い完了です。もちろん、顔の事前登録が前提ですが、QRコードをいちいち表示させる必要はありません。実際にその利用シーンを目の前で見ると、スゴいの一言でした。ちなみに、決済前に商品を1個ずつバーコードでスキャンさせる必要もありません。決済マシン上にある大きい穴に商品を無造作に入れるだけで、全商品が一瞬でスキャンされます。
市場規模や資本力のみならず、現在の中国は技術面でも日本を上回る分野を持っている事を痛感しました。自分の目で現実を確かめるって、やっぱり重要ですね。
ところで、今回の決済マシンに搭載されているような顔認識技術は、実はクラウド上のAIを使えば比較的安価に実現が可能です(もちろん、決済手段への応用となると、相応のシビアさが求められますが)。
もし、顔認識技術を用いたビジネスモデルを検討されたい場合は、是非ムーブエフコンサルティングにご相談ください。谢谢!
南京で見た顔認証決済マシン